第87回 脂質異常(12月18日)
第87回健康塾を開催しました。
今回は『脂質異常』がテーマでした。
メタボリックシンドロームという言葉もずいぶん聞きなれてはきましたが、詳しくは知らないことが多いのでいろいろと勉強になりました。
まずは医師から、血液検査で調べる脂質の種類とその性質の違いを聞き、コレステロールや中性脂肪が実は体に必要なものだと教わりました。これらは悪いイメージしかありませんでしたが、貯蔵エネルギーや細胞の組成に使われていると知り、少し印象が変わりました。
「家族性コレステロール血症」という疾患があり、黄色腫と呼ばれるいぼ状の塊が手の甲や目の周りにできるそうで、あの有名な『モナリザ』がこの病気だったと言われているそうで、驚きました。
冠動脈が動脈硬化を起こして血管が細くなってしまっている写真を見たり、超音波で実際に先生の首の血管の画像を見せてもらったりして興味深く過ごしました。
管理栄養士からは「脂質異常症の食事(アブラの種類をよく知ろう!)」という内容でした。食物繊維を含む野菜や海藻類、大豆・豆製品を積極的に摂るということは前回の糖尿病と同じで、食事の基本は同じだと再認識しました。
「n-3系多価不飽和脂肪酸」という暗号のような名前の脂肪酸が中性脂肪を下げるはたらきがあり、青魚に多く含まれることを知りました。最近よく見かける「エゴマ油」「アマニ油」も同じ仲間だそうです。今回は試食があり、みそ汁やヨーグルトに少し入れて食べてもよいことがわかりました。他にも「オリーブ油」や「ココナッツ油」をパンにつけて食べてみました。香りがよくおいしく食べられました。
理学療法士の体操は「ボクササイズ」でした。初めての方が多く、最初は動きもぎこちなかったのですが、ジャブやストレートの掛け声に合わせてだんだんと気持ちよく体を動かすことができました。良い意味でもストレス解消になったようです。