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第81回 終活を考えよう(5月15日)

第81回健康塾を開催しました。

 今回は「終活」がテーマ。健康塾では初となるテーマでしたが、20名の方にお集まりいただきました。
 はじめに、「自分がもしも人生の最終段階をむかえた場合、人工呼吸器や経腸栄養を希望しますか?」との質問に、「家でもそんな話したことないなあ」と悩む表情の参加者のみなさん。平成30年度の調査において、一般の方の約半数以上は人生の最終段階について医師や看護師と話し合ったことがないとのことです。人は、誰でもいつでも命の危険が迫った状態になる可能性がありますが、その時は75%の人がこの先の治療やケアについて決めたり考えたりすることができなくなるそうです。
 アドバンス・ケア・プランニング(ACP)とは、人生の最期について自分の希望、どのような治療やケアを望んでいるのかを専門職の情報などを基に自分で考えたり信頼する人と話し合ったりする取り組みのこと。昨年11月に、このACPの愛称が厚生労働省より『人生会議』と名づけられたそうです。また、11月30日を「いい看取り」で『人生会議の日』とし、人生の最終段階における医療やケアについて考える日とされたそうです。
 リビングウィルは生前の意思表示としてACPでの希望の内容などを記したものです。一度書いたら直せないということは無く、機会があるごとに更新してよいものだそうです。自分の希望する最期を迎えるために、家族や信頼できる人と話し合いを重ねていくことが大切です。
 実際に資料を見ながら、参加者のみなさんにも考えていただきました。実際に書き込まれる方や、じっくり考える方、反応は様々。参加者同士での意見交換、医師への質問もあり、関心の高さがうかがえました。同時に、このような機会を私たち医療機関から発信していくことも大切だと感じました。

 理学療法士からはセラバンドを使って肩・腰・足の運動をしました。最後は少しゲームも交えて和やかに、みなさんリフレッシュしていただけたようでした。

 

 

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