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第83回 認知症(7月17日)

第83回健康塾を開催しました。

 今回は『認知症』をテーマに診断方法や予防法について学びました。

 認知症とは「一度獲得した知的機能が低下する障がい」と定義されますが、ある日突然発症するわけでなく『MCI』と呼ばれる「軽度認知障がい」「認知症予備軍」といわれる状態の時期があるそうです。なんとなく元気がなかったり、意欲の低下するような症状が見られますが、早い段階で気付けば改善が期待できることがわかっています。

 保健師からは「脳活いきいき教室」と称する甲賀市の様々な予防教室の紹介がありました。

 認知症にならないためには、「食生活」「運動習慣」「知的行動習慣(文章を読んだり書いたりする)」をはじめとした生活習慣の予防が大切です。

 また、体を動かしながら同時に頭を動かす訓練が大変有効だと言われていて、これは『コグニサイズ』とよばるもので、最後の理学療法士の体操で実践されました。足踏みをしながら数を数え「3」の倍数の時だけ手をたたくという課題は、みなさん難なくクリアしておられました。

 医師からは、認知症の患者数は増えており、問診、尿や血液の検査、CTやMRIなどの画像診断などから診断されることが説明されました。今日の日付や曜日の質問などをする「長谷川式」とよばれるテストは、30点満点で20点以下の場合に認知機能の低下を疑うということでした。

 参加者の方には実際に診察時に行う簡単なテストを体験してもらいました。

 1つ目は「きつねとハト」テストと呼ばれるもので、手指を使って見本と同じようにきつねとハトの形を作ってもらうものですが、ハトの課題には少し苦労されている方もいました。

 2つ目は時計の絵を描くテストも行いました。文字盤に13以上の数字を書いたりすると認知症を疑うとのことですが、参加者の皆さんは大変優秀でした。

 認知症になりたくないとは誰もが思うことですが、いきいきとした人生を送れるように食事や運動に気をつけていきたいものです。

 

 

 

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