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第84回 消化器疾患(9月18日)

第84回健康塾を開催しました。

 今回は『消化器疾患』をテーマに、胃・大腸・肝臓の最新情報について話されました。

 まず、胃の話題として『ピロリ菌感染』と『GERD(胃食道逆流)』の説明がありました。よく耳にする言葉ですがきちんとした説明を聞く機会は少なく、ピロリ菌感染で様々な病気が引き起こされたり、長年感染し続けていると胃がんになる確率が高いそうです。検査は血液や便からだけでなく簡単な呼気試験でも調べられ、また口だけでなく鼻からも内視鏡検査ができるとのことで経鼻内視鏡カメラの実物を見ていただきました。ピロリ菌は1週間薬を飲むだけでほとんどの人が除菌できることのことなので一度ピロリ菌を調べてみてもよいようです。

 次は身近な問題の『便秘』についてでした。

概ねお通じが週に2回以下の場合に便秘といわれるようですが、いろいろな原因があり、その人にあった薬を飲むことが必要です。最近、約30年ぶりに新しい便秘薬が発売されたとのことですが、どのタイプの薬が合うかは主治医に相談してくださいとのことでした。

 便秘の際に注意しなければいけないのが大腸がんで、これについては「大腸CT」を診療放射線技師が、「便潜血検査」については臨床検査技師からそれぞれ説明がありました。大腸CTは聞きなれない検査ですが、CT画像をコンピューター処理することで内視鏡検査を行ったように大腸の内部構造までわかるそうです。最新機器の画像を参加者のみなさんも興味深く見ておられました。検査時には事前に消化の良い食事をする必要があり、実際の検査食の紹介もありました。便潜血検査の話では、便の採取は便表面をこするように取ること。取った便は涼しい場所に置くなどの説明がありました。

 また『肝臓病』の話では、C型肝炎の治療にとてもいい薬があり、1錠5万円もするとのこと。みなさん驚かれていました。

 最後は理学療法士より「便秘にきく体操」をテーマに、姿勢をよくすること、腹筋を鍛えることをポイントに運動を行いました。今回は参加者も多く、体操をするのに少し狭く感じるほどでしたが、みなさん和気あいあいと活動されました。

 参加者には「リハビリノート」が配られ、運動する習慣づけになればとのことでした。

 健康やお通じのためにも、適度な運動を継続したいものですね。

 

 

 

 

 

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