新年度を迎え皆様いかがお過ごしでしょうか。桜とともに新型コロナウイルスが収束するかとの期待もむなしく、関西でも感染者が急増し昨日から東京、大阪、兵庫、京都に緊急事態宣言が発令されました。もうすぐゴールデンウィークがやって来ますが、昨年に続いてステイホームしかなさそうです。しかし昨年との大きな違いは新型コロナウイルスに対するワクチン接種が始まったことです。医療従事者、高齢者に優先してワクチン接種が始まりました。日々感染外来に従事する私たちは自分のためにも、人に感染を広げないためにも待ちに待った接種です。今日午後に一回目のワクチン接種を受けたのでご報告です。

　午後から町内の医療関係者の皆さんと一緒に病院スタッフも自院で接種を受けました。ワクチンはファイザー社製の「コミナティ」です。今回のワクチンは筋肉注射ですのでインフルエンザワクチンの皮下注射とは打ち方が異なります。三角筋に打つので写真のように十分肩が出るようにしてください。腕は自然に下して肘を張ってはいけません。注射は筋肉に届くように深く打ちますが痛みは皮下注射よりむしろ軽いです。副反応を皆さんご心配されていると思います。私の場合は腕を動かすと打ったあたりに違和感と軽い痛みを感じる程度です。インフルエンザワクチンと比べると症状は強めです。有効性は高いワクチンです。高齢者のワクチン予約はすぐに一杯になってしまうようですが数は十分確保されています。落ち着いて接種を待ちましょう。ワクチンにより人類は天然痘をはじめ多くの病気に打ち勝ってきたのです。