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その29 冬に増えた体重を減らすには…

[2026.02.27]

皆さん、こんにちは。
お正月の挨拶ついでの記事をUpしてから、ご無沙汰しておりました。

今季の冬は長く厳しかったですね。
ようやく暦の如く、春らしい日も混じるようになってきました。
再診外来では、冬の寒さが影響する心不全などお持ちの方は一息つかれたようにお見受けし、休日や夜間の当直では、春らしい感染症(インフルBや溶連菌感染症)が若干増え、日々の激しい気温差が激しさで不安感が強くなったり、めまいが強くなった方など様々来られてます。

また、お正月を経て増えた体重がなかなか元に戻らない!って方も沢山おられます。

さて本日は体重計測というテーマで書いてみたいと思います。

かれこれ20年以上、自分の外来でお勧めしている体重表があります。
もともとは大分大学の内科学教室で開発されたと聞いております。
最近ではいろんな営利/非営利の運動教室等で配られてもいます。

この体重表は毎日2回(起床後と入浴前)、同じ格好(いわゆる「パンイチ」を推奨)になって体重を計測し、その値を0.1㎏もしくは0.05㎏単位で記録し続けるものです。縦軸は4㎏の体重幅を大きく引き伸ばし、視覚的に一日の差を強調してあります。当然ながら何も食べないうちの朝食前が一番軽く、3食を食べた直後(多くは入浴前)が最も重いですよね。

グラフ化体重日記 白紙

必ず守ってほしい記載ルールがありまして、
①現状の体重をできるだけ上の方から記載し始める・・・上に振り切れないよう意識が働く
②タイミングや恰好でずるをしない、本当の値を書く
③大きく動いた日(上がっても/下がっても)にはその理由を忘れないうちにメモに記載する

自分も数年前から登山に飽き足らずとあるスポーツにはまっておりまして、
それにこの「グラフ化体重日誌」が役立っています。(そちらはまた別の機会に)
実際に小生の2025年5月の記載例もつけておきますので参考に(御笑覧)されてください。

グラフ化体重日誌 記入例 (2)

さらにポイントがあって
④最後の10日ぐらいで、自分で定めた「ゴール」を記載し、そこに向けて頑張る
⑤このグラフを、洗面所の体重計すぐのところにクリアファイルに入れ、鉛筆をセット(すぐ記載する)
⑥それを吊り下げたままにして、家族が居れば見てもらう(特にコメントは求めない)


先日、5年ぶりぐらいで小生の外来に特定健診で来られた50台女性から、
以前の特定健診での診察で、自分がこのグラフを薦めていたようで、
「あれからずっとコピーをとって体重の記載を続けている、体重のコントロールに成功して嬉しい」
と、お言葉を頂きました。もちろんその時の検診結果は大きな異常を認めず。病院としては「儲からない」ですが、「いい仕事した~」という感じ。


間食を食べようか迷ったときに、自分の右斜め上後方ぐらいに、
体重が減って記載を喜んでいる自分が意識され、その間食を我慢/少なくできる、ようになります。

昨今、食欲に抑制的に働きかける「GIP/GLP-1受容体作動薬」である「マンジャロ」という週1回使用する注射薬が発売されまして、自分も糖尿病患者さんに保険診療で処方しております。
しかし自由診療の名のもとにかなりの高額で処方され適正な体重を通り越して尚、体重を減らしたい若者の間でブームになっており社会問題化しているようです。

この体重グラフが習慣になればほとんど元手要らず、自身の知識や気づきが増え、食に関する行動も適正化され、いいことが多いと考えます。
「食に関する行動」についてはまた次回に。

追記 駐車場工事が完了しました。
国道307号から直接玄関まで出入りできるようになりました。
暫くはなれない同線かもしれませんが、安全にご活用ください。

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