第86回 糖尿病(11月20日)
第86回健康塾を開催しました。
今回は『糖尿病』がテーマでした。
受付をされた方から簡易血糖測定器で血糖を測定しました。昼食後の時間帯とはいえ、基準値を超えた超えないでそれぞれ一喜一憂されていました。
医師からは糖尿病とはどのような病気かについて話がありました。
「糖尿病」という名前から、尿に糖が出ているかどうかで判断されるのかと思われがちですが、実際は血液検査で診断されるそうです。「HbA1c」は過去1~2か月間の平均血糖値を反映する検査なので、検査当日にご飯を抜いてもあまり意味がないとのことでした。
糖尿病で怖いのは合併症。『しめじ』と『えのき』という合併症の覚え方を2つ教えてもらいました。『しめじ』とは「(し)神経障害」「(め)目(網膜症)」「(じ)腎症」の頭文字で、糖尿病が原因で人工透析をしなければならない人は増えているそうです。また、『えのき』とは「(え)壊疽」「(の)脳梗塞」「(き)虚血性心疾患(狭心症・心筋梗塞)」のことで、大きな血管が動脈硬化になって起こる重大な合併症です。糖尿病は本当に怖い病気なのだと感じました。
毎年、11月14日が「世界糖尿病デー」だそうで、いろいろなモニュメントが青くライトアップされる催しがあり、今年は彦根城が青くライトアップされたそうです。来年はぜひ見に行きたいものです。
管理栄養士からは自分に合った栄養量の求め方や、食後の高血糖上昇を防ぐ食べ方などが話されました。
身長と体重から適正体重とエネルギー量の計算方法を聞き、栄養素をまんべんなく摂ることが大切で、肉や魚は自分の手のひらの大きさぐらいがちょうどよいと学びました。また、外食やコンビニでは炭水化物に偏らないよう丼などの単品を避けて野菜を意識してとるように教わりました。食べる順番は「野菜(副菜)」を最初に食べることで血糖値の上昇を緩やかにできるとのことでした。野菜以外でもきのこや海藻、こんにゃくなど食物繊維の豊富なものもよいそうです。
理学療法士からは『いすいーっす!たいそう』という運動療法の紹介があり、音楽に合わせて椅子に座りながら運動しました。座りながらできるので自宅でも続けられそうでした。